[遥か天の高みに、それは存在していた。城──というよりは、神殿めいた造りの建造物。それは神々しさと共に、どこか無機的な冷たさを感じさせるもの。最上階と思しき場所には黄金の槍と同じいろの光が漂っていたが、そこに直接向かう事はできず。来訪者たちが降りる事が叶ったのは、色とりどりの光球が舞う、前庭と思しき緑の空間だった]