[まともに受けていたなら、身を砕かれるは必至の一撃。深く抉られた地に、背筋を冷たいものが走る。理屈抜きで、強い。そんな思考が過り、直後に零れ落ちてきた呟きが、それを更に裏付けた。揺るがぬ意志に支えられた、力。それがどれほどのものを発揮するかは、幼い頃の旅路で幾度となく目の当たりにしていた]