人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


騎士 ヤコブ

― 遠い日のおはなし ―

[夢を見た。
ずっと昔の、まだ両親ともに元気だったあのころの。

カレンの街からやってきた人は、小さな男の子を連れていた。
父か母か、どちらかに話があってきたらしい。
大人たちが難しい話をしている間、自然と子供どうしで過ごす時間が多くなった。

自分はといえば、そのころには立派な悪戯坊主だった。
街から来た、自分よりいくつか小さいそいつを散々連れまわし、やれ虫取りだ、やれ探検だと毎日真っ黒になって遊びまわったものだ。]

(13) 2014/03/29(Sat) 01:10:15

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