いや。 おれが城にいる年の暮れに、珍しい事が起きるってのは、なにかの縁ってやつかもしれねぇな。 よし。せっかくだ。 今年はここで祭をやるとするか。 こいつは神の目ってやつかもしれねえってことで、 ひとつ、派手に騒いでやろうぜ。[周囲で様子を窺っていた者たちが歓声を上げて、祭の準備に動き出す。なんと言っても新年はめでたいことだ。お祭り騒ぎの口実はいくつあってもいい。*]