― 中庭 ―[とっさに駆けだし追ったものの、スタートの差が出てか引き離され、結局、虹色の光を零す薄藍の仔竜の姿は視界から消える。もしかしたら文字通り消えたのかも知れないが] ……まいったなぁ……。 ぁー……もう、悪いのは確かにぼくだけど……。[さて、どうしたものか、と。そんな事を思いつつ、賑わう中庭をぐるりと見回した。*]