人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


魔将 シメオン



あ……  っふ…


[戦乱が、戦いの予感が風のように押し寄せてくる。
魔の咆哮が、人のどよめきが川を渡り野に響いている。
それら全てに興味ないと言わんばかり、男は戦場に似つかわしくない欠伸を一つ、大きく吐いた。]


まったく、お前は「遊び」が好きだねえ。

[傍らの声>>12に返るのは、のんびりとした声。
欠伸のかけらを残したまま、男は僕へ向け顎を引いた。
忠実なる僕たる彼女の首元には、黒い魔石の嵌め込まれた首飾り──首輪がある。7年前から嵌められた、服従の枷だ。]

(13) 2017/01/27(Fri) 16:01:05

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