[首を左右に動かすと微かに骨の軋む音が響く。
どうやらあまり良い夢を見ていたわけではないようだ、と男は思う。]
ここ数日、夢見が悪いな。
[呟いて船の進む先、島の方角を見つめる。休暇を取ってまで何故あの島へ行こうなどと思ったのだろう。
手にしたままの万年筆を見てため息をつく。肌身離さずこれを持っているのは職業病のようなもので。]
仕事のことは休暇中くらいは忘れないと…何のために有給を取ったのやらわからない。
[言いながらも休暇を取って来た先がオカルトじみた噂のある島なのだから笑えない。ごく一部のマニアしか買わないようなオカルト雑誌「ムームー」の記者、それが彼の仕事だった。]
しばらく眠っていたおかげで体の疲れは取れたかな。
[椅子から立ち上がると体調を確認する。結果は
体力値:70(12x10)
精神値:8(4x4)
STR:7(6x2)
INT:5(6x2)