[そして、カレルは、人々を島に送り届けると、国土奪還にたつことを宣言したのである。] 今、大地は魔族という野火に焼かれている。 放っておけば、この地は一本の草木も生えぬ焦土と化すだろう。 わたしはその野火を消すために立ち上がる。[呼びかけながら、カレルは、平和だった頃のことを思い出していた。今、傍らにいる友との出会い、そして、今、ここに居ない者との別れを──**]