―翌朝:ロビー―
[ラフィが来る事を待っている、彼が迎えに来てくれる事を信じて。
そして気が付いたら、夜の闇に光が差し込んできている事に気がついた。
そんな時にラフィが白い百合の花束を持って、迎えに来てくれた。
うるっと瞳を潤ませながら、静かに佇みながらも、穏やかな笑みを彼に向けたら。]
お待ちしておりましたぁ……。
[花束片手に抱きしめてくれたら、一筋の涙を流し、きゅーっと背中に腕を回そうとしたら。
花束を受け取ってくれ、と言われたら、それを断る理由は何処にあるだろうか。いや、あるわけが無い。
「はい」と承諾すれば、ラフィから百合の花束をしっかりと受け取るだろう。]