あ?
俺はまだ若ぇよ、三十路越してるからって老人扱いすんなっつの。
[誰もそこまでは言っていないが、ジムゾンはまだ30前。
その僅かな歳の差を揶揄されたのかと思い、口をへの字に曲げ
ジムゾンの頭を撫でた手で顎をくしゃりとしゃくる]
……ん おお?
[手が触れる顎には髭があったはずなのに、つるりと指が滑る。
霊になってから右腕以外に初めて認識した外見の変化に、
男は目を瞠る。
右腕といい、髭がないといい、ジムゾンの言うとおり、
まるで若返っているようだ。]
おいおいなんだよどういうことだマジかこれ。
ってーともしかして俺いまジムゾンより若ぇの!?
[どのくらい若返ったのだろうかと、少しの間逡巡すれば一つ思い当たるものがある。]