人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


聖将軍 ソマリ

 俺の体力も魔力も、随分と消耗した。
 ―――…しかし、敵方は、未だ城主を筆頭に強き者が残る。

[背中を壁に預けながら、剣握る身は、既に平衡感覚すら危うい。
聖将と謳われようと、素体が人間である以上、限界が存在する。]

 出来るだけ戦力は削るが、最早足手まといと言って良い。
 ――――だから、

[見やるは、幼子二人。
結界を護り、神に祝われ、運命を託されし子等。]

 ……二人で、救いなさい。
 未来を切り開くのはいつも、君らの世代と相場は決まっている。

[不敵に口角を引き上げれば、満身創痍の聖将が笑む。]

(12) 2014/02/24(Mon) 00:16:35

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