―少し時間を戻して・仮想現実推理劇ゲームブック『穏やかなる日々、幸福なる罪─Felix Culpa─』エピローグ―…ウェルおにいさま。[ようやく、喋れるようになった。カークが愛用していた脚立に腰掛けながら、問う。]あなたほんとうは偽者さん、なのでしょう?…構いませんわ。情に流されたわたくしの負けですから。でも、出来れば。出来ることなら。[うっすらと笑って]…あなたの手で、殺していただけません?[歌うような声も微笑を浮かべた顔も、恋する乙女のものでしかなかった。**]