[前線を維持していた歩兵らはじわりと後方へと下がり、前線中央をへこませるように隊列を変化させていく。
前線南を回り込もうとしていた敵歩兵は重歩兵と騎兵で押さえ、数をかなり減らした弓兵を後方へと下がらせた。
本陣前へと出していた投石器も、工兵ごと本陣後方へと下がらせる]
騎兵隊、隊列を魚燐へ。
[正面から来るだろう敵本陣に対し、鱗を模した陣形を組み、陣後方にクリフは陣取った。
やがて、自軍兵が割れた箇所から敵本陣がこちらへ向かい前進>>10してくる。
一際煌びやかな鎧を纏う騎乗の人物。
バイザーが下がっているため顔を視認出来ないが、その姿から彼がマルールの軍司令官なのだと知る。
対するクリフはバイザーのない冑に、周囲よりは軽装と言える
陣形内の立ち位置により、司令官であるが知れよう]