……っ![大気裂く気配にとっさに飛びたつものの、その瞬間を狙い澄ました一撃は左足を打ち据える。衝撃によろめきながら、とっさに取ったのは、頭上の枝に向けて矢を放つ事。矢は葉の生い茂る枝を揺らし、大量の木の葉を落とす。多少ながらも目晦ましになれば、と思いながら、翡翠の翼が目指すのは梢の更に上。もっとも、右手に矢を生み出す煌きは誤魔化しきれぬものだけれど。*]