……異郷の波動によりて変質せし力如きが。
四玉の永久の護り担いし我に、干渉するというか……!
[零れ落ちたのは、低い声。
遠いとおい昔、今、姿を映す剣士に敗れた後、交わされた盟約。
それに基づいた在り方は、異郷の力を受け入れるも、それに屈するも是とはできず。
ゆら、と揺らめくのは、漆黒の焔の如き気の波動。
それと、魔精霊を捕えんとした力がぶつかった瞬間、大きく力が揺らめいて。
生じた反作用が衝撃を与えたか、それとも、魔精霊を取り込む事を力の源に近しいものが忌避したか。
刹那の攻防の後──大きく響いたのは、何かが弾けるような音。>>#0]