……え?[思っていたのだが、あれ、という言葉にバルタザールを見、指し示す指先を見る。そこにいるのは、確かに跳ね回るシエル──のように見えた。]シエル……?[仔竜と、更に他にも幾らかいるような気がする。結界に跳ね返されては結界の方に飛び込む姿は微笑ましい光景ではあるが、青年の頭の中は大混乱でやって来た人物に気付く余裕がなかった。*]