― 宿屋へ ―[雪崩の現場を見に行くことは出来そうにない。まだ、危険が残っている。それに、今行った所で、誰かを救えるわけでもない。だから自然と、足は宿屋へと向かう。拝借した食料は、後でレジーナに代金を払えばいいか、村の経費で落とせるか?などと考えながら。]――なんだ、騒がしいな。[ドアを開けた時、中がざわついているのが気になった。玄関先で、コートを脱いでいる**]