[42年前に被験体の暴走により頓挫した計画。もし、この時の機密資料がアースガルドに残存し、読んだことがあるならば、この事件の大まかな内容とともに、『被験体No.92 スルト』という、当時暴走した被験体の名を知ることになるだろう。][フェンリル計画はそのまま闇に葬られたのか、それとも追っ手を上手くかわしただけなのか。兎も角、『ゲオルグ』と名前を変えた少年は捕まることはなかった。しかし、脳に植えられた人狼は色々なものに障害を来す。]