[三々五々、乗客は部屋を定めホールを行き戻りしているようだ。食堂へ続く両扉の脇に控え、何か戸惑う様子があれば声を掛けるだろう。]
[フレデリカは玄関ホールの廻り階段脇の部屋に落ち着いたらしい(>>4)。良い判断だ、と思う。もし何か、判断に困る事があるようなら、自分か、若しくは更に上官に相談するように、と改めて言い添えておいた。]
[食堂の奥で人の気配がした気がして扉を開ける。ちょうど食事を終えたカークが珈琲を手にしているところだった。
ずっとわたしは食堂扉の前に立っていたのに?と疑問に思うが、奥の階段と玄関ホールの階段と、入れ替わりになったのだろう。
この館は導線が2本ある。民間人の動きを補足するには不便な事と僅かに眉根を寄せたが、棒立ちのままもなんだろう。]
お食事でしたか?今から、観光に?
[と声を掛け、気付いたように、顔に笑みを作って乗せた。]