─0日目・AM11:30・エントランス─
[招待状に記された会場の前。細めた瞼の隙間から建物を見据えて、浅く息を吐き出した。
正面に視線を戻し姿勢を正したところで、気怠げだった表情も引き締める]
面倒……とも言ってらんねえもんなー。
[さほどの質量を持たない荷物がずっしりと伸し掛かって感じる。鞄の紐を肩に掛け直して中へと歩を進めた。
すでに揃っていた面々を遠目に眺めながら受付へと向かう。ふと前方に同じ方向へ歩いているらしい男が目に留まり>>9、咄嗟に後ろから声を掛けて]
おー、お前も今から受付?今日からよろしくな。一緒に行ってもいいか?