― 街・表通り ―[遠くの方から誰かを呼ぶ声が聞こえてくる。裏通りに比べればこの辺りはまだ治安は良い方だから、迷子か人探しだろうか。そんな事を思いつつ、肩からずり下がってきた大きな鞄を肩に掛け直してから、こん、と目の前の小さな店の扉を叩いてから開き]…久しぶり。しばらく来られてなくて、ごめんね。[そこにいる人物に、謝罪を口にしながら中へと足を踏み入れた]