人狼物語−薔薇の下国

178 薄暮の海―CLASSIFIED MISSION―


電測士 リエヴル

―戦艦ヴィスマルク:機関部―

――……、少尉?

[ふらつく足取りで、その場に辿り着いて。
機械油の匂いに混じる、濃厚な――そして、嗅ぎ慣れてしまった血臭に、顔をしかめる]

どう、なったかは――……訊ねるまでもないようだな、少尉。

[見て取って、嘆息して――自分も同じように、腰を落とした。

――生き残りは、たったの二人。
動力の復旧は可能なのか、それとも救援を呼ぶために通信を復旧すべきなのか、或いは敵に渡さぬため自沈すべきなのか。

そういった、考えるべき諸々は。
どうしたって、ついに生き残ったという安堵の前には押し流されて――しばらくの間、そうして呆けていた――]

(11) 2014/05/05(Mon) 02:55:53 (migya)

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