― conclusion/若き歴史学者 ― …うん。好きにするといい。 きみならきっとそれをいいように 役立ててくれると思っている。[ 頬杖を付いたその人から 片手で差し出された紙の束。 綴られた詩はある国の物語で 結末は綴られていない。>>6:29 一見、少女とも 少年ともつかぬ風体の 春の風を糸に変えたような髪が揺れる。 何処か懐かしむような表情で 海上を行く一人の旅人は言葉を紡いだ。 ]