―3日目・PM6:00・救護室―
8歳だったから尚更逃げないと、確信してたのかと。
私も…また❝商品❞にはなりたくは無かったので、両親たちの教育に必死について行きました。
[傷跡に触れる慣れない感触>>10に身体が震える。
普通の方ならば好き好んで触れない物を彼は一つ一つ確認する様に指を滑らせていく。
とっくに塞がり痛みは無い筈なのに段々と熱を持った様な錯覚に頭がクラクラしてしまいそうで、まるでサバイバル訓練の時と同じ様だと感じた。
そう思っていると不意に彼が訊ねた。]
傷を…消す?
……私自身はもう傷の事は気にしてませんが、周りの方は不快になるので隠してました。
ですが貴方が…ディ、ディークが嫌なのであれば消します。