―― Nルーム ――
[N室でのトールの演奏を聴き終えて>>298、どれほど経った頃だったか。
ヘッドセットを手に迷っている面持ちのトールに、此方も怪訝な顔を。]
……正直見当もつかねえが、先ずはダーフィトに話すのがいいかと思ってる。
確か、あいつもハダリー探そうとしてたしな……
ダーフィトの連絡先は分かるから、通信できるもの――ああ、医務室戻れば、話せるかと――
[どうやらトールも同意見のようで>>9、兎に角ダーフィトに、と話が纏まるかと思われた、そのとき。
耳慣れた鈴の音とともに、目の前にふわり、舞い降りるように唐突に表れた白い毛玉に、仰け反る。]