『バンカーバスター!お願いしますっ!!』
[その合図を受け、誘導弾がつるべ打ちに飛来する。
掘りあけた穴に突き刺さり、その内部を焼き尽くし、 次弾がそれをさらに奥へと押し込んでいく。
その、くぐもったような爆発音が止んだとき。
最初はなにも、起こらなかった。
爆弾だけで片付いちゃったのかと、拍子抜けしながらも安心したとき。
……のそり、と、黒い影が顔を出した]
『射撃隊! 撃ってくださいっ!!』
[なにしろ待機してた人たちの中にはプロだって少なからずいるだろうし、比べてこっちは素人だ。
もっと最善のタイミングがあったかもしれない。
それが、後か先かは知らないけれど。今は、その判断に任せる。自分の出番は、まだもうちょっと先だから**]