― 集会場/厨房 ―
[アルビンを振り切ることは出来ても、二人の攻防に割って入ることなど叶わなかった。
あるいはオズワルドと同じように。
初めから、彼の正体に構わず信じると決めていたなら、結末は違っていたのだろうか]
[目の前で、いつかあの薔薇を見せてくれたオズワルドの右腕が飛んでいく>>7]
いやあああぁぁぁっ!!
[叫ぶ。
飛び込んだ勢いで彼を抱き締め。
どうにかその命を繋ぎ止めようと、右腕の傷口を抑えようとする。
しかし、手の指からは、そして咄嗟に脱いだエプロンを縛り付けたところで、紅はとめどなくこぼれ落ちていった>>10]