[思いめぐらせつつ、奥地へと進む。その異変は、いつ頃から生じたか。進む先から流れる水は黒ずみ、周囲には異臭が立ち込める]……これは……毒、か?[黒く染まった水に触れた草木は力なく枯れ果て、地からは瘴気が噴き上げる。強き穢れ、それを体現するような状況。そこから浮かぶのは──力持つ妖の一]……まさか……源たるは。[低い呟きと、幾重にも重なる、嗤うような咆哮が響くのは、果たしてどちらが先だったか──]