[槍の投擲を終えた順に、さらに東に向けて駆け抜ける。なにしろ背後からは騎兵が迫っている。止まれない。弓兵の応射と投石器の至近着弾でさらに何人か落馬しつつも、今度はその投石器へ向けて駆けた。小編成の騎馬隊が立ち止まれば死ぬのは、ある種の魚に似ている。殆ど本能レベルでそれを理解していたから、足を緩めることはない。]