[アイルリート自身、結果論で考えずとも意識では理解していた。
実際に、アイルリートひとりで、あの大蛇を倒すのは相性的に無理があった事も]
僕はお前を、大地の勇者だなんて認めてないといったはずだ。
お前の様な足手まといにいられると、こっちも逃げる事もできないんだ!
死んでから後悔しても遅いんだぞ。
だから僕は、なんの力も経験もない様なやつらを戦わせるなんて反対なんだ……!
はじめから、僕ひとりで戦っていた方がよかったんだ!
[トオルの奮戦があり、なんとか大蛇を倒せた事も
既にそれだけの力と成長を、他でもないアイルリート自身の前にトオルが示しているのも確かだったが。
それでもまだ尚、根深く頑固に、その意志は翻そうとする気が見られなかった。
それこそ、意地で認めまいとしてる様]