― 渇きの渓流 ―[端的な言葉>>0に、僅かばかり苦笑する]…ああ言っているけれど、無理をして傷ついて欲しくないのだよ、朱雀は。[カサンドラにのみ囁くよに言って、彼女から手を離すと、左掌を上に向けて軽く掲げた]───送花《スゥォンホァ》[色とりどりの花弁がカサンドラを包み込む。陽気入り交じる木気は薄いヴェールを編むよに折り重なり、カサンドラを光の内へと取り込んで行き。やがて花弁が風に乗り散じると、彼女の姿は掻き消えていた]