あんだけ、血が流れたら得物奪っても振り回せねえよ。
...て、ああ、お前の血か?そりゃ効きそうだな。
[ メルヒオルからの評には、負けは負けとばかりに、あっさりと答え、相手の血を舐めればと勧められると、ぺろりと舌を出して、紅い雫を舐め取った。 ]
んう〜効くーってか、癖になりそうだなこれ。
[ 竜は肉食ではないが、魔力を持つ者の血には、確かにその身を癒すだけの力が篭っている。一気に血流が増したような心地に、ぶるりと身を震わせる。 ]
ああ、これは、お前の色だな。
[ 腕の付け根、胸元近くに生えた鱗にメルヒオルが目を止めれば>>2相手の力を受け止めた故の変化だと、そう伝えた。 ]
確か前にも......
[ 記憶を探るように眉をひそめ、肩をすくめる。 ]