[味方の確認。周囲の確認。敵の認識。今にも襲い掛かってこようとする相手が獣と見れば、笑み浮かぶ。少なくとも、霧から生まれた妖異よりは斬りごたえがありそうだ──と思う傍から、カークから「殴れ」の要請がくる。] ……承知した。[不承不承をほのかに滲ませながら答え、愛刀の柄を握った。]**