― 集会場/広間 ―
あッいや、な、なんでも、ない、です……
[アルビンの視線には首を横に振る。
その後は周りの会話に加わることもなくちびちびとお茶を飲み、丁度それが空になった頃のこと]
ぅッひぃッ
[ノックの音に今までで一番大きく体を揺らした。
入ってきた男の顔には今まで集まってきた皆のような戸惑いはなく、彼が集めた側の人間であることは一目で分かった]
……じ、人狼。
ああ、だから御遺体に、あんな傷が、ついて…… え、人狼……?
[始まった話に一瞬納得の態を見せたものの、表情はすぐに困惑へと変わった。
言葉の意味をすべて飲み込むには、今しばらく時間がかかる様子**]