―回想:一月前の王宮にて ―
[話を切るのは致し方無いが話掛けてみれば、どうやら見覚えの有る女性は自分でぶつかった様で>>0:410、助けて貰ったらしい。]
あぁ手当されてる様子から今の騒動で怪我してる訳では無いのは分かる。
[言葉短めであるが理解している旨を示してから改めて金髪の女性に視線を向ければ。
彼女は如何やら此方を探し、目の前に目的の人物だという事には気付かないみたいだ>>0:423。
此方も初めて見る人間であるし、全員が全員此方の顔を覚えているとは限らない故に些事と受け流し。
改めて名乗りを上げようとしたら名前を先に教えられた様で。]
如何にも。
私がフェリクス・ファン・ラメールだ。
親書を預っているならば受け取ろう。
[改めて此方がフルネームで名乗りを上げれば流石に驚かれるのは致し方無いか。
軍のトップと遭遇するなんて思いも寄らないだろうから、彼女の心中は察しながらも此方としても上としての振る舞いを見せ自分なりの礼儀を見せる。
頬の湿布の話になれば憮然と振る舞う彼女の言葉を受ければ此方とて無理な詮索はしない>>0:428。詮索しないという意味を込めた頷きの一つを向けてから。]
遠路はるばるご苦労、大義であった。
確かに親書は受け取らせて貰ったブライアン尉官。
[廊下で跪き差し出された親書を受け取り、彼女の任務を果たさせてから二人を下がらせようと言葉を向けてから、一言。]
そこの女性を医務室に連れて行ってあげてくれ。
ついでにブライアン尉官の湿布を新しいのに変えるのも良いかも知れない。
これは命令では無く、俺個人の願いだ、二人で決めてくれ。
[真顔で個人的な願いを告げながら最終的な判断を彼女らに任せてから、此方は二人に背を向け執務室へと向かう*]