人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


国軍技術開発部主任 マチス

― 7年前 ―

ヴィア。
これ、やるわ。

[幼馴染の誕生日、ようやく完成した腕輪をオクタヴィアへと渡す。
腕輪は星空をイメージした装飾が施されており、その中には羅針盤が描かれていた。
羅針盤の針は青味がかった緑色をした宝石で出来ていた]

これな、ただの腕輪じゃないんだぜ。
見てろよ。

[そう言って同じ造詣の腕輪をもう一つ、自分の左腕に嵌めて口端を持ち上げた]

”Neben”

[短い呪文を唱えると、互いの腕輪の羅針盤がくるりと回転し、針である宝石が淡く光って腕輪同士を指し示す。
数秒それを維持した後、淡い光はすぅっと消えていった]

(11) 2017/10/31(Tue) 02:06:00

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