人狼物語−薔薇の下国

332 【絶望村】貴方と私が乗れない方舟


軍事顧問 クロイツ

[数分の間、たっぷりと恨み言を重ねると、少しは気が収まってきたか。
窓際へ向かうと遠くの山々へと視線を投げる。

山は毎年と変わらず、その頂を白く染め上げていた。]


いつになったら、俺は中央へと戻れるのか。もう3年だぞ。


[心にあるのは、町へ置いてきた二人の子供のこと。

妻に愛はない。地位のための政略結婚だったからだ。
見た目もおぞましい傲慢で気の強い将軍の血を引く、見た目は良いが傲慢で気の強い娘だった。

だが、二人の子供のことは片時も忘れずに愛している。あの二人のためにも早く――]

(11) 2015/05/01(Fri) 07:35:38

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