[始めは驚いた――やや青ざめたのは、弟が死の淵に片足を突っ込んだのかと思った為だが。何となく違うのだと理解出来れば、ほっとして。次第に戸惑いが混ざりながらも、水音を立て近づいてゆく。どうして逆さまなのか、なんて理屈は解らないが。今はただ、懐かしい弟の顔をもっとよく見たかった//]