− ブラバンド・声明発表の日 − >>5:335>>5:336>>5:337
[オプティモを発った義勇兵たちは二日をかけて首都に帰着し、彼らを追い越した早馬や伝書鳩によって届けられていた西部戦線の推移と、ブラバンド開城を決めた巫女姫の声明を知ることとなる。
「反乱軍は貴族を皆殺しにすると息巻いている」といった流言飛語も飛び交う中、ブラバンドは逃げ出そうとする者、巫女姫の指示どおりに降伏の支度を進める者、様々な人間が行き交っていた。
元々クレメンスの護衛兵である男たちは、宿で待つ同僚およびカナンのアリバイづくりに残されたサイードと合流し、宿に届けられたシルキーの手紙を持って、馬を使い、急ぎカナンのいるオプティモへ戻ることにする。]