……ラフィさん!?
[ぼーっとしていたので、ラフィに抱きしめられるまでは、彼の存在に気付く事も出来ず逃げる事もしなかった。
多分彼も、自分が次のお見舞い客だと言う事は知っている事だろう、と思えば、微笑を作って、キュッと彼の手を握る。]
選ばれぇ、ちゃいましたねぇ……。
私ぃ、ずっと考えてたんですよぅ?
自分がぁ、連れて行かれた後ぉ、ラフィさんはどうなるのかなぁって……。
元気でいてくれるかなぁってぇ……。
[あと、言葉には出さないが、自分を心配してくれたら良いなって、ラフィにとって自分が恋人みたいに身を案じてくれたら嬉しいなって想いながらも、それを口にすることは出来なかった。]