そうね、いつの間にかマリエッタさん、ローレルさんと仲良くなっていたものね。
[心の会話のことは知らなくても、親しそうな雰囲気は伝わっていたから。
友達になった、という話にそう頷いた。
おつまみのタッパーをそこにおいて、お酒とお箸と取り皿を用意してくれば、マリエッタは広間を映すモニターを見ているようで]
………クレメンスさんが了解してくれるなら、いっそローレルさんを私の子供として引き取りたいくらいだわ。
[呟きの全てが聞こえた訳ではないが、何となくローレルのことを案じている様に思って。
この病院を出た後、また外のことを何も知らない生活に戻してしまうのだろうかと思って。
マリエッタにグラスを渡し、黒霧島を注ぎながら、そんな呟きが漏れた**]