― 天上宮・楼閣 ―[木気取り込みし火焔の嵐は、飛来した蛇──酸與の群れを行きつくす。焔逃れた数体は一度下がり、それぞれが奇妙な鳴き声を上げた]……なんだ……?[何かを呼んでいるような響きの声。それが何を意味するのか──と思案巡らせつつ、ともあれ、追撃を仕掛けるべく大太刀を握り直した、その直後。一際強い陰りが、天へと差し込み──視界が、影に飲まれた]