...む?
[ 亀裂の入る微かな音に、金色の双眸を天に向ければ、不可視の天蓋が音を立てて砕け散る ]
...そのようだな。
[ 開いた、ということかと、呟いたディークに相づちを打ち、くん、と空気の匂いを嗅ぐ。
同じように風を感じ取り、そこに何かの気配を見つけたらしい若狼の様子に、目を細めて ]
師匠?お前のか?
[ ふっと、愉しげに口角が上がる ]
それは、お目にかかっておきたいな。
[ 会いたい=戦ってみたい、だと、あからさまに判る口調で、そう口にして ]
しかし、先に合流...か。
[ それでもすぐに、そちらの気配を目指さなかったのは、今は全力で当たれぬという事情故か、それとも、先に感じた気配の主の無事を、少しは案じているからなのかは...男自身にも微妙なところだった* ]