――回想:記録保管庫――
[ドロシーはやはり銃を託してくれることはなかったが、傍にて欲しいと望んでくれたから>>4、カスパルはただ無言で頷いた。
後ろを向いて欲しいといわれ、理解できずその場で首を傾げたものの背中を押されれば大人しく従った。
安全装置が外される音がする。>>5
彼女の場にふさわしくないトーンの声に「次」と「未来」の話を強請られて、見えていないのを良い事に唇をゆがめた。>>7]
“次”は、何も知らないあなたに。
寝物語として俺の未来を語ろう。
……だから、俺が護れる存在に生まれて来い。
[もしも三度目があるのなら。
発症した同僚でも、喰らうための存在でもなく。
この手で慈しめる存在になってくれ。}