― 都市内 ―
[分銅が弓に当たる衝撃>>8はこちらへも伝わった。
弾き落とすには至らなかったが、攻撃の手が止まるのを見、追撃を掛けるべく分銅を引き戻して距離を詰める。
しかし]
――便利な能力、ねっ!
[生成される翡翠の矢>>9。
手投げではあるが、特殊能力への警戒が、追撃よりも大きく距離をとっての回避を優先させる。
結果こちらをやや引き離したローレルは、街路樹の枝へと舞い降りた]
休ませると思って!?
[体力面で消耗が多いのは自分の方だ。
それを理解しているからこそ、疲労が溜まる前の短期決戦を狙う。
斜め下方へ、落下による加速をしながら、飛び立つ瞬間の足元狙い鎖を投げた**]