[息を引き取ったペーターの顔は予想以上に安らかだった。昨日談話室から倉庫へ運ぶとき、少年が最後に抱いた思いを想像する。せめて苦しみから解放されているといい。
オットーとの会話に区切りがつくと、朝飯を作る。ジャガイモとベーコンを炒めたものに半熟卵、ミルクを使ったスープ、ヨーグルトにジャムを添えた。]
そういえば昨日ヨアヒムは何処にいたんだろう?
[昨日一日顔を見ていないことを思い出して独り言を呟いた。
幼馴染組の中で、唯一誰かを疑ったり誰かに疑われたりして声を荒げた姿を見ていない。彼は今何を考えているのか。
同時にヤコブも気になっている。
お前は俺のようになるなと伝えたくて”ちょうどいい。>>3:188”と口にしたのだ。何故なら”躊躇わず殺すよ。”>>2:179と言ったニコラスの評価は当たっているのだから。**]