[だが、次の瞬間には自分から視線を外した。] いや。 神魔の意図は人間の思慮で測れはしないのだろう。 詮無いことを聞いた。 私は、私の力を尽くすのみだ。 とくとご覧じよ。[一礼した後、再び馬上に体を置く。] では失礼する。 この先に、私たちの運命が待っているようだ。 御身の上に幸のあらんことを。[丁重に辞去の言葉を述べた後、手綱取る己が半身を促して先へと進んだ。*]