人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


伝書屋 カーク

― クリーク砦 ―

[胸の傷を庇って前屈みになるため、サシャの肩を借りられるのはありがたかった。
あまりサシャを疲れさせないように気を使いながらも、心は急く。

と、サシャが素朴な問いを発した。>>1

伯父のことは、人に話さないようにしている。
どこで話が洩れて伯父の命を危険に晒すとも限らないから。
もはやラモーラルには居られないと、異郷へ旅だってからの居所はカークも知らないくらいだ。
だが、その名が思いも拠らないところから告げられた今、心は揺れる。]


 ギデオンは俺の伯父貴で、先生。
 母の兄だから、親父には似てない、クマっぽくない。
 手先も器用で折り紙が上手くって──

 15年前の政変がなければ、今も一緒に居られたはずなんだ…

 いつか、サシャにも会わせられるといいな。*
 

(10) 2016/02/17(Wed) 01:02:03

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