[黙してシグルドの話を聞く。
シグルドが危機から戻ってきたことには少なからず安心した様子を見せ。
オクタヴィアとシルキーの話にも上った、狂乱してシルキーに剣を振り下ろすオクタヴィア(>>2:84)の話。
炎に包まれ、果樹園に取り残された彼自身(>>2:187)の話。
幾度も頷き。冷静な表情を崩さぬながらも、少なくとも確実な情報があるということを利用する心積りで]
……なるほど。
貴殿の見てきたもの、よく解った。きっと我らの助けとなろう。
……しかし、どうやら相当な数の同胞が影響を受けているようだな。
我々がその霧に捕まらぬようにしつつ、同胞を救わねばならん、か……
[しばし考え……意を決したように]
……シグルドよ。再度外を飛び回り、どこに異常があるか、私に伝えてはくれぬか。
必要とあらば、私が直接、事態の収束に回ろう。
……頼めるか。
[そう言って、シグルドの応答を待つ**]