―回想・0日目・PM8:00・中庭―
その時は君の部屋に遊びに行くよ。
ねえ、ロゼ。お前も遊びたいだろ?
[自分が成長している間に、相手の父親もまた鍛錬を積んで強くなっているのだろう。正直打ち負かせるとは思っていない。でも、相手の元に顔を出すきっかけになるのも悪くはない。そう思って戦友に声をかけると、予想通り彼も嬉しげに喉を鳴らした]
僕はディーク。
……あまり話していると楽しみが減っちゃうね。続きはまた明日にしよう。
じゃあね、ヴェルナー。
[楽しみにしてるよ、と微笑めば立ち上がって、同じく身体を起こした魔獣の背へと跨る。そうして、相手の言葉も待たずに炎を纏う四肢が地面を蹴って遠ざかった**]